夏期の電力需要抑制対策の実施について
2011/06/21
東日本大震災により東京電力及び東北電力管内の供給力が大幅に減少し、この夏には電力不足が深刻化します。政府はこの危機を電力需給対応として、大口需要家・小口需要家・家庭部門毎に一律最大需要電力の15%削減を課すことを決定しました。本学としても、被災地県にある教育機関としての社会的責務と環境マネジメントを最大限に考慮し、節電に積極的に取組むことが重要であると捉えています。実施にあたり、基本的な取り組み方及び対象期間・目標値を全体としてまとめております。園児・生徒・学生の修学環境を確保しつつ、15%節電に向け全学院で取組みますので、教職員をはじめ尚絅学院にかかわる全ての皆さんの協力をお願いいたします。
学院長 加藤 正名
基本的な取り組み方
本学の施設を使用するにあたって、原則的には家庭と同じ様に大学の施設を考えることが必要です。玄関の照明を付けっぱなしにしていないか、不在の時の照明、空調、パソコン等、各種の機器に様々な省エネルギー行動(節電)があります。しかし、自分達の苦労が数値で示されないと、身近なものとならず、一日毎のエネルギー使用量を全員が見えるようにすることで、より効果が生まれます。節電に関しては、すぐにでも出来ることが色々あるはずであり、その具体的な指針を以下の通り示しておきます。
◇全体
(1) 具体的な抑制目標と対策を計画し、HPなどで公表
文部科学省への報告
(2) クールビズ(軽装)の推進
(3) 学内での啓蒙と節電への全体的な意識づけ
(4) PDCAサイクルの実施体制
・Plan:省エネルギー量の目標を策定し、改善計画を立てる
(エネルギー源単位の目標値を決める)
・Do:そのプランの実施、広報、教育等をスタートさせる
・Check:データの取得(記録計測)、改善の効果の確認
(進捗管理・把握)
・Action:目標値や改善項目の見直し(目標値再設定など)
上記PDCAを実施する
(5) 取り組みの「見える化」
(6) 「節電見守り隊(仮称)」の結成
(7) 個人研究での日曜、祝祭日の構内施設使用の自粛
(8) 残業の縮減とノー残業デーの実施
(9) 会議に関わる電力の削減
(メール審議の推奨、会議時間の短縮、資料枚数の適正化)
◇OA機器など
(1) パソコン・プリンターの不使用時の電源OFF
(2) 不使用機器のプラグをコンセントから抜く
(3) レーザープリンター、コピー機の利用の制限
◇照明
(1) 昼休み等や不使用時の照明・空調の停止
(事務室、教室、研究室、実験室など)
(2) 共用部照明の間引き又は消灯
(教室、廊下、ホール、ロビー、トイレなど)
(3) 掲示板照明の消灯
(4) 窓際での自然光利用による照明の消灯
(5) 就業前の照明の消灯
◇空調
(1) エアコンの室内温度の適正化
リモコン設定温度は夏28℃
外気の適正な活用(窓の開閉などによる新鮮空気の導入)
(2) 空調の就業・授業前余熱時間の短縮や余熱利用による
早め空調停止
◇その他
(1) 便座ヒーターの停止
(2) トイレ手洗いの温風乾燥機停止
(3) エレベーターの使用自粛
(4) 自動ドアの一部開放(二重の場合、内側をOff)
(5) 自動販売機の照明停止・台数の制限
(6) 電気温水器の設定温度の低温化、電気ポット使用自粛
(7) 冷蔵庫の温度を強から弱へ
(8) 節水の実施
(9) 照明器具の省エネ化
(10) 朝日、夕日など直射日光対策
(11) 夜間の熱放出対策(自然通風など)
対象(重点)期間と目標値
重点期間:2011年7月1日(金) ~ 9月9日(金)
目標値:本学での最大需要電力15%減
最大需要電力 | 目標値 | ||
大学 | 470kW | 399.5kW | |
中高(広瀬校地) | 240kW | 204.0kW | |
中高(八幡校地) | 82kW | 69.7kW | |
幼稚園 | 1,835kWh | 1,559.8kWh |
*他の学校は全て昨年度の最大需要電力をベースに目標を設定する