学校法人尚絅学院

キリスト教教育(キリスト教センター)

キリスト教センター長挨拶

キリスト教センター長
田所 義郎

尚絅学院では学校の建学の精神を「キリスト教に基づく教育により、自己を深め、他者と共に生きる」と定め、キャンパス生活の中心を礼拝に置き、聖書科をはじめとした各授業、キリスト教行事や課外活動を通して建学精神の実現を目指しております。

幼稚園から大学までキリスト教精神に基づいた教育を特に各学校の宗教部が中心となり、担っております。このキリスト教教育をさらに推進させていくために、それぞれの宗教部を繋ぎ、サポートするためにキリスト教センターが設立されました。

キリスト教センターは、それぞれの学校の宗教主任室に置かれておりますので、ぜひ気軽にお訪ねいただきたいと思います。

キリスト教センターとは

キリスト教センターとは、2015年度よりキリスト教にも続く建学の精神の実現と、キリスト教活動の充実発展に寄与するために設立されました。センターは尚絅学院に付設され、尚絅学院キリスト教教育協議会の下部機関です。

センターの目標、以下の通りです。

  1. キリスト教主義に基づいた教育の内実化を果たす。
  2. キリスト教文化活動を推進する。
  3. 世界が直面している諸問題の探究と支援を行う。
  4. 地域貢献を行う。
  5. 本学院の平和教育の推進を行う。

これらの目的を達成するため、以下の活動を推進し、支援する。

  1. 学生生徒の聖書研究等、キリスト教活動の支援
  2. キリスト教諸団体との文化活動
  3. ボランティア活動の支援
  4. 賛美・音楽活動
  5. 国際交流・貢献活動の推進
  6. 学生生徒・教職員等に対するキリスト教広報活動
  7. カルト対策
  8. その他

主な行事

(1) 創立記念礼拝・建学の精神研修会

毎年11月24日、礼拝堂に教職員が一同に集い、創立記念礼拝が捧げられます。2024年度の創立記念礼拝は名取キャンパスが会場となり、創立記念礼拝では尚絅学院中学校教頭佐藤信義先生が、マルコによる福音書10章42~45節から「ディアコニアに生きる」と題し、説教奉仕を頂きました。また、研修会では学長の鈴木道子先生から「尚絅学院の歴史を振り返る」、続けて、理事長・学院長の佐藤司郎先生より「『むつみのくさり』に見る教育者ブゼル」と題してご講演いただき、学校の設立の目的と自己の使命について考え、確認する時を過ごしました。尚絅学院は2024年度で創立132周年を迎えております。

(2) 教会と学校との懇談会

これまで以下のようにキリスト教教育の在り方について地域教会の牧師先生方をお招きし、意見交換を行って来ました。

  • 「実際に尚絅の生徒や学生が教会員や求道者として通っている教会の牧師先生」
  • 「青年層への働きかけを積極的に行っている教会」
  • 「新しい礼拝形式への挑戦」

2020年度よりコロナ禍にあって懇談会が中止された時期もありましたが、今年度も地域のキリスト教会との交流や連携を深めていきたいと願っています。

(3) 中高バイブルクラス(毎週火曜日昼休み)

中高バイブルクラスは毎週火曜日の12時半~13時に中高宗教主任室にて行っています。昨年度は平均5、6名の出席者が与えられました(どなたでも参加出来ます)。バイブルクラスでは『アパ・ルーム(英語・日本語版)』(聖書日課)を用いて聖書のみ言葉に親しみ、世界中の人々の証に触れ、祈りの時を過ごしています。

聖書科主任の赤井慧先生、非常勤講師の銭谷幸器先生(南吉成キリスト教会牧師)、佐藤由子先生(仙台南伝道所牧師)も毎週出席して下さっています。

またキリスト者推薦などで大学進学を希望する生徒たちを励ます役割も担っております。これまでメンバーの中では尚絅学院大学、東北学院大学、国際基督教大学(ICU)、青山学院大学などへの進学者が与えられております。

(4) 大学キリスト教課外活動交流会

毎年、ゴールデンウィーク明けに大学において行われているキリスト教学生課外活動に集う学生と教職員との交流会を行っております。大学におけるキリスト教学生課外活動には、聖歌隊、YMCA、ハンドベルクワイア―、チャペルメイトの学生が集まりバーベキューなど交流を行っています。

(5) 国際カフェ(毎週月曜日14時から16時)

OMF(国際福音宣協会)の宣教師であるルギーラ・マーガレット先生(ウガンダ出身、イギリス人、日本語堪能)と短期宣教師として派遣された外国人青年たち(昨年度はイギリス人のリチャードさん、オーストラリア人のブリタニーさん)によって週一回、学生会館のカフェうめてりあにて英会話を通してキリスト教に触れることが出来る国際カフェを行っています。イースターやクリスマスなど行事にはスペシャルなイベントも行われます。

宣教師の方々と折り紙
オーストラリアの学生との交流会
オーストラリアの学生とのクリスマス会
マーガレット宣教師

(6) 夏期キリスト教セミナー

中高夏期キリスト教キャンプ

中高生は、利府町の森郷キャンプ場で行われる日本バプテスト同盟東北部会夏期キャンプに合流していました。年度ごとに設定された聖書のテーマをもとにして、一泊二日という短い期間ではありましたが、聖書のみ言葉と教会に集う同世代の仲間に親しむ中で一人一人が神様に造られたかけがいのない存在であることを感じることが出来ることを目的としています。今後は沖縄バプテストのクリスチャン高校生との交流も企画し、それぞれのキリスト教への思いを一歩深める良い機会を設けたいと考えております。

最近では中高と大学の夏休みの期間がずれ始め、中高大学が同時に集まれるタイミングを取るのが難しくなってきました。そのため、大学生だけを対象とした夏期セミナーも行っております。七ヶ浜を訪ね、役場の職員の方から東日本大震災時のお話を伺ったり、朝の礼拝やキャンプファイヤーなどを通し、聖書のみ言葉について語り合う時間を持つことが出来ました。今後はより国際的な交流が持てる機会としてアメリカ、イギリス、韓国、台湾、香港、シンガポールなどのクリスチャンとの交流ができるプログラムを企画しております。

朝礼拝(シャロームハウス前)
集合写真(礼拝堂内)
大学夏期キリスト教セミナー

昨年度は、大学生は9月にキリスト教、国際性という視点より仙台北教会が所有する七ヶ浜町のジレットハウスにてセミナーを行いました。募集に対し6名の参加者が与えられ、シーズン終わりのビーチでしたが、聖書の学びをはじめ、七ヶ浜町の職員の方より津波の際の被災状況や復興事業などについて地元の方々の苦労や展望を伺うことが出来ました。

開会礼拝・聖書の学び
夕飯バーベキュー
朝拝(ジレットハウスからの太平洋)
浜辺にて

センター員紹介

センター長 田所義郎(宗教主任)
副センター長
  • 東義也(大学宗教部長、総合人間科学系 教育部門 教授)
  • 後藤久子(中高 宗教部主任、英語科教諭)
企画員
  • 正田倫顕(大学宗教部副部長、総合人間科学系 芸術・スポーツ部門 准教授)
  • 赤井慧(中高 宗教部副主任、聖書科教諭)