初代校長A.S.ブゼル愛用のオルガンの修理が完了しました
2010/03/26
修理が完了し、100年前の素晴らしい音色がよみがえりました
一昨年に本学院に寄贈され、昨年より修理を行っておりました、初代校長A.S.ブゼルが愛用していたと言われる100年前のリードオルガンが、3月25日に修復を無事に終え、本学院に戻ってまいりました。内部風箱に大きなダメージはなかったことから、文字通り「100年前の音色」をそのまま甦らせることができましたので、ご報告いたします。
なお、このオルガンのお披露目は、他の行事と合わせて11月に行う予定としております。
<リードオルガンデータ>
所有者:尚絅学院初代校長 A.S.ブゼル(1866-1936)
製作所:Nishikawa & Sons, Yokohama Japan
製造時期:1908年(明治41年)頃
スケール:Fスケール39鍵
ストップ:なし
特記事項:可搬型(上下に分けて持ち運びできる、宣教師が宣教のために愛用していた型)
修理調整:勝浦オルガン工房(宮城県石巻市)
お披露目:2010年11月24日(尚絅学院創立記念日、現在移築・復元中のエラ・オー・パトリックホーム(本学院最初の建築物)の竣工式典内にてを計画中)
お披露目:2010年11月24日(尚絅学院創立記念日、現在移築・復元中のエラ・オー・パトリックホーム(本学院最初の建築物)の竣工式典内にてを計画中)
<演奏を聞いての感想>
大変小さなオルガン(ベビーオルガン)なのに、とても力強い音色を奏でます。尚絅学院創設期の生徒・教職員が聞いたであろう音色を、100年を超えて我々が聞くことができたことは感動という言葉でしか表せません。と同時に、今この時期に我々がこの音色を聞くことの意味の深さを感じました。 甦ったオルガンとその音色とともに、初代校長や本学院創設期の思い、教育にかけた情熱を受け継ぎ、伝えていきたいと思います。
本学院は、現在、設立当初の頃の尚絅学院に深く所縁のある品々の修理・修復を事業として行っております。その第一弾として、この度のリードオルガンが修復されました。2010年度は、同じく初代校長の愛用したロッキングチェアーなどを修復、その後も同じく初代校長の蓄音器等を修理して行く予定です。