伝統がいま花開く
本学院は、アメリカ合衆国のバプテスト派教会から派遣された女性宣教師たちによって1892年に創設されました。以来110年間にわたって「衣錦尚絅」の精神を重んじ、愛と奉仕の精神を持って他者と社会に対する責務をすすんで果たす女性の育成に努めることで、社会の発展に寄与してまいりました。
そうした歴史を踏まえて、2003年には男女共学の四年制大学を開設し、2008年からは中学校・高等学校も男女共学制に移行。今や幼稚園から大学院までを有する総合学院に成長しています。
本学院の教育の土台となっている聖書には、「信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である」(コリントの信徒への手紙一 13:13)と記されています。本学院では、これまで自分よりも大きな存在を知り、愛をもって自己を見つめ、隣人を見つめ、社会の中で「他者とともに生きる」ことを学んできました。
世界に大きな衝撃を与えた未曾有の震災に直面した今、隣人や社会にどう向かい合い接していくのか、平和で建設的な他者との「共生」をどう実現していくのか、「人間」を中心に据えた本学院の教育が担う役割の重大さを実感しています。
近年、大学では大学院の設置や大学の学科の増設、それに伴う施設の建設など、教育研究環境の充実を図っております。また、中学校・高等学校では中高6年間の視点で人間力と受験力をしっかりと育む教育プログラムの導入、高等学校においては、個々の目標達成を力強く導く新コース制の実施など、教育体制の整備と学習環境の充実を図っております。
「エラ・オー・パトリックホーム」は創建時の学院本館で、これまでの歴史を現在に伝える遺産ですが、老朽化が進んでいました。昨年はホームを大学のある名取キャンパスに移築復元しました。また、今年度はキリスト教教育の象徴となる礼拝堂の建設を始めます。
こうした教育改革、教育環境のより一層の高度化を進めることによって21世紀の日本や国際社会に貢献できる人材育成を着実に進めています。
また、名取市をはじめとする地域への社会貢献や交流活動など、教育機関として果たすべき責務に積極的に応えてまいります。
来年創立120周年を迎える本学院にとって、これからの新しい歴史の第一歩を踏み出すためにも、これまで培ってきた建学の精神と伝統とを開花させ、新しい時代を拓く学院づくりに努めてまいります。
学校法人 尚絅学院
理事長・学院長 加藤 正名
プロフィール
加藤正名
学校法人尚絅学院 理事長・学院長
生年月日
1936年11月26日
最終学歴
東北大学大学院工学研究科 精密工学専攻 博士課程修了工学博士
経歴
- 1982年4月
- 東北大学工学部精密工学科教授
- 2000年4月
-
- 秋田県立大学システム科学技術学部教授
- 2008年4月
- 学校法人尚絅学院 理事長就任
- 2009年4月
- 学校法人尚絅学院 学院長就任
- 東北大学名誉教授
- 秋田県立大学名誉教授
- 中国重慶大学名誉教授
