創立125周年を迎えて

学校法人 尚絅学院 理事長 佐々木 公明

1892年バプテスト派の女性宣教師によって開始された小さな家塾「尚絅女学会」に源を持つ「尚絅学院」は、現在では幼稚園、中学校、高等学校、大学そして大学院を持つ男女共学の総合学院に発展してきました。創立時から一貫して「キリスト教精神に基づく教育によって、自己を深め、他者と共に生きる人間を育てる」ことを「建学の精神」として歩んで来ました。校名は中国古典「四書」の一つ『中庸』の一節「衣錦尚絅」から採られました。それは人間の「謙虚な振る舞い」に留まらず、積極的に「内面を磨く」ことを奨励しているのです。初代校長のアニー・ブゼルは「学校の人気のあるなしは、その学校の在学生や教師方によるものよりも、過半は学校を出た同窓生によるものであることを、皆さんは卒業証書と共に握って行って欲しいものです」と生徒達に熱く語りました。建学時から現在まで、尚絅学院を巣立った卒業生は6万人を超えています。多くの卒業生が、地道に努力をし、日に日にその真価が現れてくる仕事をすることによって、地域社会から高い評価を得ています。尚絅学院は今年創立125周年を迎えます。幼稚園は昨年創設60周年を迎え、大学附属幼稚園としての役割を深化させると共に地域住民参加型幼稚園をさらに目指します。創立120周年記念事業としてなされた中学校・高等学校新校舎建設も今年初めに竣工し、機能的で特徴ある表現実習室、オープンスペース、Call教室などを活用してPBLを始めとした、生徒の主体的学びが一層展開され、大きな教育効果が期待できます。大学では、2019年度からの教育体制再編に先駆けて、学生の集中的学習と留学やインターンシップ活動を支援するために、今年度からクウォーター制(4学期制)に移行します。国際教養コースなどの学科横断履修を推奨すると同時に、学習サポートセンターを設置して、学生の多様な学び方にきめ細かく応えています。大学院に新たに臨床心理コースと人間学専攻を設置し、高度専門教育をより一層推進しますが、この大学院の充実が学部教育にも望ましい波及効果を及ぼします。これからも、尚絅学院はそれぞれの学校現場で園児・生徒・学生一人ひとりを大切にして、一人ひとりのキャリア形成を支援する教育機関であり続けます。

学校法人 尚絅学院
理事長・学院長 佐々木 公明